心 ―ハジマリノウタ―




部屋を出ると、ドアの横に

ポツンと独りメイが立っていた。


部屋から出てきた僕を見て、

安心したように笑みを浮かべた。


微笑み返すと、メイは嬉しそうに

僕の腕を取って引っ張る。




「皆先に行ってるって!

ダイガさんと何を話したのぉ」




僕を見上げる瞳は、真っ直ぐだ。


僕らは孤児院に居た時から、

ずっと一緒に居た。


能力が発覚した時も、初めてドレイと戦った時も

中央アジトへ行った時も、

全てを共にしてきた。


でも、僕はもっと強くならなければならない。


そのために、師匠につく事を

決心した。


そのことを、メイにも話さなければならない。


師匠を持つということは、

皆とも行動を共にできなくなる事も

多くなるだろう。


昔のメイのままなら、そして、昔の僕のままなら、

お互いの事を考えて、

そんな決断をすることはしなかっただろう。


今は、僕もメイも変わった。


だからきっと、メイは理解してくれると思う。


彼女だって、ユアを救いたくて、来たんだから。




「リオぉ?」