心 ―ハジマリノウタ―






「ああ、そうだ。

お前は一度捉まって拷問を受けた。

でも、思い返してみろ、

今までにひとりでもそんな奴が居たか?

ハートを持つ者に捉まって、

拷問を受け、生きて帰った奴が居たか?」




ハッとした。


確かにそんな話は聞いたことがない。


今までハートを持つ者は謎に包まれた恐怖だった。


姿を現せば、大量のドレイを操り、

あたりを一面血の海にしてしまうほどの

残忍さと、強さ。


僕らは奴らの事を知る機会もなく、

情報もなく、ただ回避する事しかできなかった。


だが、考えてみれば、

僕は奴らの攻撃方法を身を持って知った。


僕が頷くと、ダイガは満足そうに頷き返した。





「それは捉まったヤツにしか分からない事だ。

だから、お前はもっと強くならなきゃならん。

そのために、師匠をつけたいんだ。

分かってくれたか」




僕はまた、力強く頷いて見せた。


ユアを救うために必要な力なら、

何だって欲しい。


その先も、彼女を守れるなら、

大切な仲間を守れるなら、

どんな強さだって欲しい。




「その北の剣士に会わせて下さい!

お願いします!」