心 ―ハジマリノウタ―





ハートを持つ者との対峙、か。


確かにその通りだ。


ユアは恐らく、フェイクの元に居る。


つまり、ハートを持つ者の住処に、

捉えられている、という可能性が高い。


よって、奴らとの戦闘は避けられないだろう。


きっと、それは皆が覚悟していることだ。




「前に聞いたんだが、リヴィアは

一体ハートを持つ者を倒している。

俺は次にそれが出来るのは、

お前だと思ってるんだ」




リヴィアの名前が出た途端、

ダイガの頬が緩むが、

慌てて引き締めて、話を続ける。


僕が、倒す?


何故、僕なんだろう?




「何故…」



「どうして、お前かって?

そりゃ、お前が一番奴らをわかってるからだ」




僕が、奴らをわかっている?


僕は思わず、リブに応急処置をしてもらった

腕の傷に手をやった。


その手に力を入れると、

まだ傷はズキズキと痛む。


奴らは恐ろしかった。


僕を拷問にかけたのは、2人の女の子だった。


それも、どちらもメイくらいの普通の子だ。


呻く僕の痛む声を聞いて、

楽しそうに声をあげて笑う歪んだ笑顔。


容赦なく振り下ろされる鞭に

向かってくる刃、刃、刃…。


思い出しただけでも、震えてくる。