「まあ、初めから上手くいくわけないってな。
こちらは、どれだけ居てもらっても構わないから、
任務をこなしながら、
手がかりを掴むことだ!」
ダイガがパンと手を打って、
ニッと笑った。
その通りだった。
僕たちが今掴んでいる手がかりは、
ユアが、フェイクと言う
ハートを持つ者に捉えられている、
ということだけなのだ。
少なすぎる情報で、
彼女をすくうのは難しい。
せめて、場所をつかめなければ、
動きようもない。
リヴィアが頷いて、立ち上がった。
それを合図に、全員が立ち上がる。
「それでは、私たちはこれで。
任務の際は、いつでも呼んで下さい」
リヴィアが去る時、
ダイガは非常に寂しげな顔をしていたが、
レイもラインもニヤニヤしていたので、
リヴィアは早足で部屋を出て行ってしまった。
慌てて、ダイガに一礼して
部屋を後にしようとすると、
ダイガの声が背中に届いた。
「リオン、お前大丈夫か?」

