心 ―ハジマリノウタ―






「寛大な取り計らい、本当に感謝します」




リヴィアが頭を下げた。


サラリと流れる金髪に、

ダイガは何も言えずにただ頷いている。


レイがニヤニヤ笑っている。


またしても、鉄拳が下るかと思えば、

ラインもレイの横でニヤニヤしていた。


思わず苦笑してしまう。


やっぱり、親子だな。


そう、レイとラインは珍しいが、

本当の親子で、師弟の関係なのだ。


羨ましい気もするが、

あの鉄拳はごめんだな。




「で、ダイガ。

もう一つ聞くことがあるのでは?」




呆れたようなラインの声に、

ハッと我に返ったダイガは、

咳払いを一つ。




「あ、ああ。

リヴィア、あの、

ユアのマイクとスピーカーのことなんだが…」




そういえば、ユアのために、

南西アジトは、マイクとスピーカーを開発したんだっけ。


僕は、完成品を見たことも、

それを使うユアの姿も見たことはないけれど。




「ええ、それがどうかしましたか?」