心 ―ハジマリノウタ―





「…それで、ジグは何て言ったんですか」





思わず口を挟んでしまった。


しかし、誰も気にするものなど居ない。


ジグの話のほうが重要だ。




「ああ、それがな…。

ジグはお前らがこっちに来るのを読んで、

迷惑をかけるが、世話をよろしく頼む、

ってことだった」




世話を、頼む?


何故ジグは、僕たちを

裏切り者に仕立て上げなかったのだろう?




「それから、ユアの事もな」




苦虫を噛み締めたような苦い顔をして、

ダイガは続けた。




「ユアが裏切った事、

戦闘が失敗に終わった事、

リオとメイが、無事に帰った事、

最後に、お前たちがユアを探すのを、

止めるな、だと」




ジグは、一体何を考えているのだろう。


ユアを探してもいいのか?


見つからない自信があるってことなのか?