心 ―ハジマリノウタ―



その部屋は、白い家具で統一された

清楚な部屋だった。


カトレアは慣れた様子で蝋燭に火を灯すと、

私に白いソファへ腰掛けるよう促した。


私が腰を下ろすのを見届けると、

そっと隣に座って、

申し訳なさ気に私を見た。




「ユア、ごめんなさいね。

フェイクのこと、許してやってね」




何故、カトレアがフェイクとのことを知っているのだろう?


あの日、フェイクは、カトレアの元へ行ったのかも知れない。


彼女は母親のような存在だ、と

フェイクは言っていたから。





「あのね、ハートを持つ者にはそれぞれ、

相手が決められて造られているの。

でも、あの人の想像を超えて、

私たちは、人間化してる」




人間化。


心を持てば、人間以上に、人間らしくなれる。


恐らく、フェイクには、ファイラが

相手だったのだろう。


相手を私に取られた、と思ったファイラは

私に嫉妬を燃やしていた。


でも、あれだけ美しいファイラが居るのに、

何故、フェイクは私を手に入れようとしたのだろう?