心 ―ハジマリノウタ―






「そうか、それならよい」





頷き返したジグは、真剣な表情に戻って

手を組んだ。


闘志の灯る薄い瞳が、私を捉えた。





「今日、ここに来たのは、お前たちに

任務を与えるためだ。

ユア、辛いかも知れぬが、ここに居る限り、

任務についてもらわねばならない」




私は頷いた。


覚悟は出来ている。


彼の手を取った、あの日から。


すると、満足げにジグは頷いて、

手を挙げて、合図した。


扉をあけて、中に誰かが滑り込んできた。




「今回の任務には、カトレアに同行してもらう」




カトレアは、片目を瞑って見せた。


私とフェイクは頷いた。





「今回狙うのは、ダラーシアという街だ。

ダイガの南西アジトの地域だが、

大分離れているから、

能力者とも鉢合わせる確立は低いだろう。

ドレイの数は450。

大きくもない街だから、十分なはずだ。

明朝、任務に向かってもらう。

よいな」




私たち3人は同時に頷いた。


ジグは用事を終え、カトレアを残し、

ひとり部屋を去って行った。


任務。


もう、後戻りは出来ないのだ。