心 ―ハジマリノウタ―






「俺には、話すなって言われたの?

それとも、話したくない?」




フェイクがじっと、私の瞳を覗き込んで尋ねる。


首を振る。


話すな、とは言われなかった。


話したくない、というわけでもなかった。


ただ、理解できていない、それだけ。




「ユア、違うなら、話してくれよ。

聞きたいんだ、ユアの事なら、どんな事でも」




私のこと。


そう、これは、私の事なのだ。


私の身体、私に流れる血、私の…全て。




「私の、両親の話を…してくれました」



「カトレアが?

どうして?」



「カトレアさんの、心の持ち主の、カトレアは

私の母親であり、ジグの恋人で、

私の父親は…」



「ジグ、なのか?」




私は頷いた。


フェイクの顔が見れなかった。


彼は今、どんな表情をしているのだろうか。