「クリスタルに触れよ」 老人のしわがれた声が言う。 私に向けられた言葉。 主様のほうを向くと、 彼も私に向かって頷いた。 私は、クリスタルへと足を踏み出した。 クリスタルを中心とした 青いタイルの円に足が触れた。 空気が震えた。 まるでクリスタルが波打ったかのように。 私以外の者もそう感じたようだった。 けれど、私は足を止めなかった。 幾重にも重なるタイルの円に、 踏み込む度、 波動は大きくなっていった。