「リブもそんな風に笑うんだな!

笑った方がいいよ」




レイが笑いながら言った。


明るい声が、暗闇に響いて、その言葉は私の頬を染めた。


ここが、暗くて良かった…。


そんな風に思うしかないのだ。


リオがうんうん頷きながら、同意した。




「ああ、リブが普通に話すのはジグだけだったからね」




「ジグしか、信用できる人がいなかったから。

…今までは」




最後の言葉を付け加えたのは、心では、寂しかったから。


本当はあの時、

ユアに仲良くなりたいと言われた時、

頷いておけば…と後悔しているから。


そんな私の心情を読み取ったのか、

そうではないのか、

2人は顔を見合わせると、

優しく微笑んだようだった。




「ユアが、変えてくれたって事?」




頷いた私に、どこか悲しげな微笑を浮かべて、

彼らはそれでも嬉しそうだった。




「それじゃあ、

早くユアを迎えに行かないと、だな!」




最後にそう言って、

リオと私の肩を叩いたレイは、

薄闇の中で、ニッと笑って見せた。