心 ―ハジマリノウタ―





「り、リブ!?」




2人とも声を揃えて驚いた様子だ。


本当に私の気配に

気付いていなかったのだろう。


薄暗い光の中で、

目を丸くする2人がどこかおかしくて

思わず笑ってしまう。


不思議なくらいだ、本当に。


何故、こんなにも簡単に

気を許してしまえるのか。


今まで、自分の殻に閉じ篭って、

周りとは距離を置くようにしていた。


それなのに、今は。


自分でも不思議なくらいに、

心を許してしまえる。


今までは躊躇っていた感情も

何の躊躇もなく、曝け出すことができる。


それは、きっと、ユアのおかげなのだ。


彼女が私たちを、繋げてくれたから。


皮肉なことに、

彼女を助けるという目標のために

己の地位を投げ出してしまえる彼らだからこそ、

私は心から彼らを信用できる、と

思えるようになったのだ。




「リブは、変わったな」




そうレイが呟いた。


まるで、同調するかのように

微かな蝋燭の光も揺れる。


リオが隣で頷いた。


私もそれと同じように、頷く。


素直に頷けるのは、自覚があるから。


何故、なんて、分かりやしない。


それでも、分かっている。




「貴方達も、でしょう」





2人は私に頷き返した。


微笑みと共に。