心 ―ハジマリノウタ―




ジグか?


それとも、その使いか?


俺たちを追い出しにきたのだろうか?


リヴィアが立ち上がって

扉を開ける。


その先にいたのは…




「やっぱり此処だったんだ」



「リオ!

アンタ、怪我は大丈夫なのかい?

まだ医務室に居た方が…」




そこに居たのはリオだった。


まだ青白い顔のままだが、

随分表情は明るい。


そして、部屋に入ると、

俺とリブを視界に認めて、笑顔を見せた。




「話は聞いたよ!啖呵切ったんだって?

見たかったよ、レイ!!

俺たちも一緒に行かせてくれないか」




俺たち?


その言葉を問い返そうとした時、

リオよりも一回り二回り小さい手が

リオの掌を握っているのが見えた。


それから、リオは優しく言った。




「ほら、自分で話してごらん。

自分の口で言うんだ」




促されるようにして、

リオの影から姿を現したのは、

案の定、メイだった。