心 ―ハジマリノウタ―




俺は慎重に口を開いた。


幼い頃から見知ったダイガなら、

大丈夫だ、という自信があった。


それは、俺だから、とか

そう言った不安定な理由ではない。




「ダイガさんは、双方の意見を

きっちり聞いた上で判断する人だよ。

確かに、先に連絡するに越したことはない。

けど、もしそれができなくても、

全く勝ち目がないって言うんじゃないと思う」




リブもそれを分かっているようで、

俺に頷いてみせる。


リブは、俺たちに心を開いたようだ。


それは全て、ユアのおかげなんだろう。


ユアには、俺にできないことが

できてしまう。


感嘆すると共に、憧れも強くなる。


そんな気がした。




「それじゃあ、決まりだ!

南西に行き、ダイガや師匠に事情を話そう。

仮にダイガがダメでも、

師匠たちなら、寝る場所くらいは

紹介してくれるはずだ。

それで、連絡手段は…」




話は決まった。


俺たちは頷きあって、更に計画を練ろうと

口を開きかけた時だった。


部屋をノックする音が、響いた。