心 ―ハジマリノウタ―





此処に居れば。


此処に居なければ。


そんなことは私には関係ないのだが、

人々が声の主の方へ

振り返ったところを見ると、

重要なことらしい。


声の主に、ロックが頷いて尋ねた。


しかし、此処からは壁が

邪魔になって姿は見えない。




「うん。君はそう言うと思ったよ。

そう思う理由を教えて?」




「その子、別に工場に

帰りたいって思ってるわけじゃなさそうじゃん?

アイツが言ったとおり、

俺たちは今、情報が足りないし、

今は敵よりも味方を増やすべきだよね」




声は、意味ありげに続けた。




「んー俺は心亡き者とかっての、

良く分からないけど、

ここに居る間に戻るかもしれないし?

それに…

その子もアレかもしれないじゃん?」