心 ―ハジマリノウタ―





「ねぇ、ユア?

リオンを知っているでしょう?」




私の反対側の隣に

座っているローラが尋ねた。


やはり、リオンとは、

私の知るリオンのことらしい。


私はここでも答えていいのか迷ったが、

ローラそして、ワーズの視線が

あまりに真剣で強いものだったため、

頷いた。




「そうよね。

彼は、拷問の最中も眠っている間も

アナタの名前やメイニーの名前を

囁き続けていたから」




確かにリオは、此処に捕まっていたのだから、

2人が知っているのも当然だ。


しかし、何なのだろう、

この執拗なまでのリオに対する熱い視線は。




「リオンとメイニーはどういう関係なの?」




ローラが続けて質問をする。


私は一瞬フェイクの方を見たが、

視界の隅を掠めただけで、

その表情を読み取ることはできなかった。




「2人には親がおらず、

互いが肉親のような存在だった、

と聞いています」




そう、と頷くと、ローラは今度は

私をじっと貫くように見つめて尋ねた。


紫色の瞳が私を見定めているかのように

蝋燭の光に煌く。




「じゃあ、アナタは?」