心 ―ハジマリノウタ―




答えてもいいのか迷ったが、

フェイクがこちらに頷いて見せたので

私は頭を下げて言った。




「ユアといいます。

よろしくお願いします」


「アンタが、ユア…。

まあいいや。こちらこそ、よろしくねっ!

それで、フェイクとの関係は?」




ワーズが目を輝かせて言った。


フェイクとの関係?


考えてみれば、私たちの間には何の繋がりもない。


答えようがない。


私が返答に困っていると、

フェイクが私の肩に手を置いて

変わりに答えた。




「ワージィ、俺とユアの関係が気になるの?」




ワージィというのは愛称だろうか。


フェイクが妖しげな笑みを浮かべると、

ワーズはキャハハと楽しげな笑い声を上げ、




「気になる、気になる!!」




と嬌声をあげた。


フェイクはニヤッと笑うと、




「俺が、猛烈アタック中。

俺の大切なお姫サマだから、

手、出さないでね?」




そう言って、私の前に跪いて、

手にそっと

口付けた。