心 ―ハジマリノウタ―





「煩いな、君は。

俺はね、ユアちゃんを

どうしても手に入れたかっただけだよ。

つまり、君を利用したってこと。

申し訳ないけど、

此処にも君の居場所は

無いよ、

メイニー」




メイは呆然として

フェイクの背を見つめた。


しかし、彼が振り向くことはもう無かった。


それが分かったのか、

彼女の瞳から涙が零れた。




「メイ、泣かないで。

戻ってくればいいだろ、また。

僕が悪かったよ。

戻っておいで」




リオが優しく声をかけた。


メイが顔を上げて、

リオの顔を見る。


リオが微笑んで、メイは再び泣き始めた。


メイの居場所は最初からあったのだ。


ただそれを失うのが怖くて、

自分から逃げ出してしまっただけで。


ああ、きっとこれで、

彼らは元に戻れる。


誰もがホッとした瞬間。




「リオ!!」




リオの腹に、ドレイの槍が突き刺さった。