心 ―ハジマリノウタ―



私がこの手を取れば、

皆が救われる?


私は、誰かを傷つけるのではなく、

救うことができる?




「ユア!!

絶対に行くなよ!

畜生、お前ら退けよッ!!」




レイの声が聞こえる。


リヴィアも必死に私の視線を

捉えようとしている。


リブは、何時の間にかできた、

見えない壁を壊そうと、

サーベルを突き立てている。


リオはじっとこちらを見つめている。


何時か、思ったことがあった。


私が側にいることで、

私が疑われていることで、

皆が危険に晒されるのならば、

私は自ら姿を消そう。


そう思った。


あの時、私は

危険から皆を守れるくらい、

強くなりたい、と

此処に、皆のもとにいたい、と

望んだから、残った。


しかし、今は…。




「フェイクぅ…?

何言ってるの、

こんな奴、始末してよぉ」



彼はゆっくりと、振り向いた。


しかし、彼の目は冷たかった。


メイを刺す様な視線に、

彼女は後ずさった。