心 ―ハジマリノウタ―




私のせい。


確かにその通りだ。


私がリオに連れられて、

アジトへ行かず

奴隷として此処で働いていたら?


メイは去ることも無かった。


リオがこんな風傷つくこともなかった。


私は、人を傷つける。


助けることなど、できないのだろうか?



「私は…」



「はい、ストーップ!」




その時、パンと手を鳴らして

フェイクが立ち上がった。


メイの手が振り払われ、

彼は、玉座を降りた。


メイもそれに従う。


が、フェイクはエレベーターに

向かったわけではなく、

私の前で歩みを止めた。




「ユアちゃん、

君は本当にいいね」




理解できなかった。


私が何も言わずにいると、

フェイクは指を2回鳴らした。


パチンパチン、という音と共に

リヴィア・レイ・リオを囲む檻が出現し、

檻の周りに無数のドレイが姿を現した。


3人は、パッと中心に集まったが、

押し寄せるドレイの波に、

華奢な檻はどんどん壊れていく。