心 ―ハジマリノウタ―



リヴィアが動き出した。


彼女は檻の方へ向かうと、

レイとリオにいった。




「アンタたち、さっさと立ちな!

鍵が壊れたら、走るんだよ!」




そういうと銃を構えて、

鍵に向かって撃った。


鋭い銃声と共に、

レイとリオが走り出てくる。


フェイクはその様子を何もせず、

玉座の上から眺めていた。


メイは何の表情も浮かべていない。


私にはまだ、

その意味が分からなかった。



「メイ、

貴女、裏切ったのね?」




リブが静かに言った。


メイはその言葉にビクッと

身体を震わせたが、

フェイクを見上げた。




「メイニーはリオンが

自分を見てくれなくなって、

居場所を失くした。

だから俺が助けてあげたんだよ。

お姫様、分かった?」



お姫様、

その言葉を付け加えるように

言ったフェイクは、

私にやさしく微笑んだ。


それをみたメイは、いつかのように

私を憎々しげに睨む。


ああ、そういうことだったのか…。