心 ―ハジマリノウタ―





「おいで、メイニー。

この人たちは、

メイニーとリオンを探しに来たんだよ。

歓迎してあげなくちゃ。

さあ、それじゃあ、

リオンにも登場してもらおう」





メイは私達の間を何も言わずに

通り過ぎ、

フェイクの傍らに寄り添った。


誰も何も言わなかった。


フェイクが指を鳴らした。


すると、部屋の中央に

小さな檻が出てきた。


その檻に入れられていたのは




「リオ!」




そのやつれた姿のリオに

レイは駆け寄って、

檻の鍵を掴んだ。


ガントレットをしたレイに

鍵は音を立てて呆気なく壊れる。




「レイ、罠かもしれない!」




リヴィアが何もしようとしないフェイクに気づき、

レイに叫ぶが既に遅く、

駆け寄った気配にリオが、目を開けた。




「あれ、レイ…?

夢かな…」




かすれた声、

ぼんやりとした表情、

血色の悪い顔色。


相当衰弱しているようだ。


服のあちこちに染みている

紅い痕は血だろうか。


しかし、リオを見るメイの目は

ただ冷淡で、

飛びついたりもしなければ、

駆け寄って触れることもしないのだ。