心 ―ハジマリノウタ―






「なんだ。

やっぱり奴らのために来たんだ。

てっきり、俺に会いに

来てくれたのかと思ったんだけど」




眉を下げて悲しそうな表情をした彼は

私を見つめていた。


私もフェイクを見つめていた。


しかし、その間にレイの背中が割って入った。




「質問に答えろ!

リオとメイはどこにいるんだ!」




声を荒げたレイに、

リヴィアが厳しい視線を向ける。


しかし、当のフェイクは無表情だった。


まるで何も感じていないかのように、

無表情。


全く口を開く様子を見せないフェイクに、

私が再び問おうとした時、

背後で、リンという鈴の音が鳴った。


エレベーターがやってきた音だ。




「フェイクぅー!!

大変、能力者が攻めて来てるよぉ?

って…え?」




メイだった。


彼女もこちらに気がついて

無表情になった。


何故、フェイクの名をメイが呼ぶのだろう?


何故、私たちには目もくれず…




「フェイクぅ?

何でこいつ等ここにいるのさぁ」