心 ―ハジマリノウタ―






「フェイク…」




そこにいたのは、紛れもなく彼だった。


ハートを持つ者。


私たちの、敵。


長い足を組み、

玉座の肘掛けに手を添えている。


その紅い瞳は、

こちらを真っ直ぐに見つめている。




「あれ、呼び捨てなの?

嬉しいな。

ほら、そんな隅っこにいないで、

こっちに来てよ」




にっこりと微笑んだ、フェイクは

私たちに向かって手招きした。


すると、私が足を踏み出すよりも早く

レイが私を背中に隠すように

前へ歩み出た。


それに続いて、リヴィアも

レイと並んだ。


それを見て、心なしか、

フェイクの表情が歪んだようだった。


私も前へ進む。


リブも警戒した足取りで、

サーベルに手をやりながら、

後に続く。




「教えてください。

リオとメイは何処ですか」