心 ―ハジマリノウタ―





「フム。

確かに、リオの意見は正しいね」




先程部屋に入ってきた男が

顎に手を添えながら頷いた。


あの、ロックと呼ばれた男だ。


その言葉に初めに会った老人が反応する。




「ロック!何を言い出すのだ?」




「まあ、まあ。落ち着きなよ、ジグ。

リオ、君の意見は正しいよ。

でも、その子をこのまま

ここにおいておく事は出来ない。

分かるね?」




ロックがそういうと、主は頷いて、

こちらを向いた。


幾らか声を和らげて、私に尋ねる。


私は何の為に、

それを主が尋ねるのか分からなかった。


だが、知る必要はない。


知ったところで、何ができるわけでもない。


私は奴隷なのだから。




「教えてくれますか?

あなたは誰で、

何故あそこにいたのか。

あそこで何をしていたのか」