心 ―ハジマリノウタ―




レイと別れて

私とリヴィアは部屋へ向かった。


すれ違う人々は

私への疑いなど忘れたかの様に、

活気に満ち溢れ、

今は戦闘のことしか頭にないようだった。


それは当たり前のことだ。


彼らは、能力者。


ドレイをこの世から

消し去るためにクリスタルに

選らばれし者たち。


彼らの存在意義が、

彼らを奮い立たせる。


しかし、私には別の目的がある。


リオとメイは、工場に居る。


ロックは…。


ロックは一体何処へ?



「リヴィア、ロックさん…

ロックは今、

何処にいると思いますか?」




私はリヴィアに問いかけてみた。


リヴィアは人気の無い廊下から

部屋のドアに滑り込むと、

ベッドに腰掛けて私を見つめた。




「どうしたの、急に?

何か、気になることでも?」



「いいえ、ただリヴィアが、

考え込んでいるようだったので。

リヴィアは、どう思いますか」




ロックのこと

誘拐の理由

新種のドレイの襲撃


私には分からない事だらけだった。