心 ―ハジマリノウタ―




リヴィアがそう言うと、

ジグは頷いて答えた。




「明日の真夜中だ。

お前たちにも参加してもらおう。

リヴィアは最前線へ、

レイ、リブは追撃隊へ回ってくれ。

それで、リオは…」



「ジグ!すぐに来てくれないか」



そうジグが続けようとしたところで、

誰かがジグを呼んだ。


ジグがそちらへ顔を向けた途端に

リヴィアが早口で言った。




「どうやら、忙しいみたいだね。

報告は戦闘が終わった後にしよう。

それじゃあ、あたし達は

休ませてもらうとするよ」



そう告げると、ジグに口を

開く間も与えず踵を返した。


その後を追った私とレイの耳に届いた

ジグの言葉は




「リブ、後で報告に来い」




リヴィアにも聞こえたのか、

チッと舌打ちすると、

そのまま歩く足を速めた。




「あの子がどうするのか、

見ものだね、全く!」




リビングをでて廊下を行くリヴィアが

苛立たし気に鼻を鳴らす。


リブが本当のことをジグに言って、

計画を阻止するのか、

それとも私たちのことは黙っていて

任務を遂行するのか…


どちらの道を選んでも、

関係なかった。


リヴィアもレイも、

ドレイ工場に着けば行動を開始するだろう。


例えどんなに止められたとしても。