心 ―ハジマリノウタ―




汽車が中央へついた頃には

外は既に暗く、全てのモノが

寝静まっているかのようだった。


汽車を降りて、

夜の冷たい空気を吸い込んだ私たちは

滑るように暗い路地を移動し、

中央アジトへ向かった。


暗号を唱え、中へ入ると、

外とは異なり、

アジトは活気に満ち溢れていた。


ジグは帰ってきた私たちを迎えると、




「おお、

丁度良い所へ帰ってきてくれた!

それで、どうだったのだ?」




同じように活気のある表情で、

明るく尋ねた。


そんなジグに眉を片方吊り上げて

リヴィアが答えた。




「それは、どっちの任務の事だい?

ユアのマイクとスピーカー?

それとも、リオとメイ?」




「どちらもだ!

ユア、微調整は上手くいったのか?」




ジグはその色素の薄い瞳を

私に向けると、尋ねた。


私は頷いて、治療は効いたが、

ドレイ退治は分からない、

という事を告げた。


すると、ジグは一瞬

がっかりしたような表情の後、

手を叩いて言った。




「よい、ではユア、

お前は治療班へ回れ。

本当はお前の歌にも

加勢してほしかったのだが…

仕方が無い」



「ジグ、攻め込むのは何時だい?

あたしらも当然参加していいんだろ?」