ロックが関係していることは
明らかであるにも関わらず、
私には何もできない。
恐らく、尋ねたところで
答えてはもらえないだろう。
答えてもらったとしても、
私にできることは無い。
それが分かっているから、
尚更苦しいのだ。
リオとメイの居場所は分かった。
では、ロックは何処にいるのだろう?
ドレイ工場に居る確立が高い。
ジグはそう言っていたが、
本当にそうだろうか?
あのハートを持つ者…
フェイクが私を尋ねてきた時、
彼はロックのことは何も言わなかった。
ならば、ロックは…
しかし、幾ら考えても、答えは出なかった。
「ユア?
どうしたのさ、眉間にシワ寄せて」
隣にいたレイが私に尋ねる。
顔を上げて彼を見ると、
心配そうな表情で私を見つめていた。
ああ、そういうことか…。
リヴィアは、そのことに気がついていたのだ。
フェイクがロックの情報を
何も言わなかったことに。
連れ去られた、ということは
彼はどんな形でも生かされている可能性が高い。
だから、リヴィアは、
彼の居場所を考えていたのだ。
リオとメイの行方を追う任務を与えられ、
それを放り出して、
ロックを探しに行くわけにはいかない。
考えることしかできないのだ。
答えは出ないと、わかってはいても。

