心 ―ハジマリノウタ―





「リオは最上階にいる!」




レイの声に私とリヴィアが頷く。


私は話を続けた。




「5階から別の道を知っています。

奴隷たちのみ使用する道です。

その道ならば、中央階段より早く

エレベーターに辿りつけるはずです」



「よし。

じゃあ、5階に着いたら集合しよう。

だけど、ユアは間違いなく最前線だ。

何せマイクとスピーカーがあれば

無敵だからね。

そうなれば、抜けるのは難しくなる」



リヴィアが腕を組んで

考える。


そんな彼女に私は首を振って、

答えた。




「私は、まだドレイに対して

スピーカーの歌声が利くのか

試したことがありません。

小さい任務を経てから

実践した方が確実でしょう。

私は治療班へ回されるはずです」



「確かに、戦闘で使えなかったら

治療班として参加できるんだもんな!

それじゃあ、俺とリヴィアとリブが

合流して

ユアの元へ向かうっていう計画で行こう」



「ち、ちょっと待って下さい。

何故、私まで…

大体そのまま戦闘に参加して

敵を倒して進んでいけばいい話です」




リブだった。


今まで黙ってはいたが、

話はきちんと聞いていたようだ。


リヴィアは首を振って

否定を表す。