「それはちょっと厄介だね。
5階まではどうやって行くんだい?」
「まず1階に、
大きな中央階段があります。
それが10階まで吹き抜けのような形で
続いていて、
10階よりも上の階には、
私たちは行った事がありません。
ですが…
客人が大勢集まった時は、
必ずエレベーターに乗って
上へ向かうようでした」
私の話を3人とも静かに聴いていた。
といっても、リブは
聞いているのかいないのか、
よく分からない態度をとり続けていた。
レイは顔をしかめて、
頭を振った。
「ったく、それじゃあ
リオが何階にいるのか探すのだけで
時間食いそうだ!」
「いいや、そんなことは無いね」
レイの言葉をあっさりと
リヴィアが否定する。
ムッとしたようにレイが
抗議して顔を上げる。
「何でだよ?
リヴィアにはリオの居場所が
分かるって言うのかよ?」
「ああ、分かるね。
ほら」
そう言ってリヴィアが指差したのは、
リオの部屋で発見された
地図の裏側だった。
そこには、
“最上階→34階 メイ?”
と記されていた。
それは、殴り書きのようで
インクが滲んで辛うじて
そう読み取れるだけのように思えたが、
レイがハッとした表情で頷いた。
「この字…リオのだ!」

