心 ―ハジマリノウタ―




私たちは行きと同じように

汽車に乗り込み、中央アジトへと向かった。


移動の間、

私たちはドレイ工場へ

攻め込むときの計画を立てた。




「ユア、アンタあそこで働いてたんだろ?

抜け道とか知らないのかい?」



「ユアがいるってそういう意味かよ。

ちょっと無茶ぶりすぎるんじゃ…」




リヴィアの言葉に

苦笑して私を見るレイ。


リブは何も言わずに窓を眺めている。




「あります」



「え、あるの?!」




私の答えに驚いて

瞬きを繰り返すレイ。


リヴィアは予想通り、

と言った風に満足げに頷いた。


そして、先を促す。




「だろうね。

それで…どんなものなの?」



「階段です。

奴隷は普段階段を使って

行き来していました。

でもそれは、5階から10階までしかありません」