心 ―ハジマリノウタ―






「おーい、ユア!ちょっと、待てよ。

ったく、スピーカー置いてってどうすんだよ」




明らかになった事実に

言葉も無く立ちすくんでいた私たちを

ダイガの声が現実に引き戻した。


我に返ってパッと振り返ると、

ダイガが呆れた表情で

スピーカーを持っていた。


そういえば、マイクはつけたままだったが、

スピーカーは

身に着けても、手に持ってもおらず

部屋に忘れてきてしまっていたのだ。


慌てて受け取ると、

リヴィアが厳しい視線を

私とレイに送りながら進み出た。




「ダイガさんですね?

私はネヴァの弟子、リヴィアと申します。

弟子とレイが失礼致しました。

挨拶もせずに、飛び出してきたようで。

マイクとスピーカーの件、

本当にありがとうございます。

私たちには任務があるので

これで失礼させていただきます」




リヴィアがきちんと話すのを

私は初めて聞いた。


ダイガは突然現れた美しいリヴィアに

瞬きを繰り返すと、

唖然とした表情をした。


そして、次の瞬間、

真っ赤に頬を染めた。


その様子に、

リヴィアとリブは眉を吊り上げ

レイはおかしそうにニヤニヤした。


ダイガはリヴィアに

見惚れているようなのだった。