心 ―ハジマリノウタ―




“そりゃあ、ドレイ工場だろ。

唯一俺たちが探せない場所だしな”



これが、ダイガの答えだった。


確かに、私たちが能力者である以上、

あの場所には近づけない。


それはメイも同じなはずだった。


行けばあっという間に

ドレイにやられてしまうだろう。


どんなに幼くてもアジトに居て、

リオと共に任務にも就いたことがあるはずだ。


メイもそれくらい分かっているだろう。


メイが姿を消したからといって、

自暴自棄になって

命を落とすほど危険なドレイ工場へ向かうだろうか?


私はふと、足を止めて

レイに尋ねた。




「レイ…

メイは、本当にドレイ工場へ向かったでしょうか?」



「ユア?

…確かに、そんな危ないことするほど、

メイは馬鹿じゃないと思う。

だけど、問題はメイじゃないんだよ」




どういうことだろうか?


レイが焦ったような表情で

再び走り出しながら言った。




「リオは、めちゃくちゃ心配性なんだよ!

最悪の場合を考えて、

独りで工場に向かうくらい、極度のな!」