心 ―ハジマリノウタ―






「リオン?

何言ってんだよ、リオンなら

レイ、お前らが帰った日に

一緒に帰ったじゃねぇか。

…あってねぇのか?」



リオは帰った?


何処へ?


中央アジトへ?


疑問ばかりが浮かぶが、

ダイガが困ったような顔をして

私とレイの顔を眺めているので、

レイが口を開いた。




「ああ、ええと…

あの、リオとは会ったんですか?」



「ん?まあな。

アイツ、そういや何か探してたな。

慎重でしっかり者だって評判なのに

何でもしそうな勢いで

色々聞かれてな」




何でもしそうな勢い


その言葉が、本当で無いことを祈る。




「何を聞かれたのですか?」



「えーと、何だったっけなぁ…

女の子が来てないか、とか。

資料まで全部ひっくり返して探してみたんだが、

それらしい奴は居なかった。

それから…

もし、能力者たちに見つからない場所に

行くとしたら何処かって聞くから…」




その答えを聞いて

私たちはろくにお礼もせずに

部屋を飛び出した。