心 ―ハジマリノウタ―





「ほら、これが頼まれてた物だ。

マイクとスピーカー!」




ダイガは布をバッと取った。


それは、よく分からない機械だった。




「ははっ、よく分からないって顔だな?

ようし、説明しよう。

これはな、

ユア専用の戦闘用小型マイクとスピーカーだ」




箱のようなものの方がスピーカーで、

耳にはめ込む形の小さいものがマイク。


マイクの方は耳にはめると、

顎のラインに先端が来るようになっており、

この先端が音を拾うらしい。


スピーカーには大きさは2種類あった。


掌にも乗るような小さい方には、

ベルトがついており、

腰にくくりつけられるようになっている。


それは歌が届く範囲が狭まるが、

動きやすいので通常任務用。


もう一つの大きい方は、

音も拡大でき、範囲も広まるので

治療に使うために造られたらしい。




「っとまぁ説明はこんな感じだな。

どうだ、使えそうか?」




まだ実感がわかない私は曖昧に頷いた。


それに気付いたのか、

ダイガは笑って私に提案した。




「使ってみねぇことにゃあ分からないよな!

どうだ、それで一曲披露してくれないか?

俺たちも聞いてみたいしなぁ、ライン。

あ、そういやライン、左腕、負傷中だろ?」



丁度良い丁度良い!と言いながら

ダイガは私にマイクと

スピーカーの使用法を教えてくれた。