心 ―ハジマリノウタ―





「すまねえな、ちっと部下がヘマしてよ。

おー!レイ、大きくなったなぁ。

おっと、そちらのお嬢さんがユア?」




電話が終わった彼は机から、

身を乗り出して尋ねた。


こうしてみると、

意外に人の良さそうな顔をしているが、

よくみると、傷跡が沢山あり、

戦闘を何度も経験していることが伺えた。




「お久しぶりです!

はい、こちらがユア。

ユア、この人が

南西アジトのリーダー、ダイガさんだよ」



「おう、よろしくな!」




そう言って、にっこり笑いながら、

手を差し出して、こちらに歩いてきた。


私も立ち上がって、手を握る。


太い腕は力強く私の手を握り返すと、

ぶんぶん上下に振った。




「ユア、細いなぁ!

ちゃんと食ってんのか?

食べねえとやってけねぇぞ?

おっと、マイクとスピーカーだっけか」




手を放すと、ポンポンと頭を叩いたダイガは

思い出したように、レイの師匠に合図した。


レイの師匠も、分かっていたかのように

ローテーブルの上に

布に覆われた何かをおいた。