心 ―ハジマリノウタ―



そこはホールのようになっていて、

周りにある部屋へと

続いている扉が連なっていた。


壁には階段が螺旋のように連なっている。


広いホールには

机や椅子が幾つも並べられており、

人々は本を読んだり、

食事をしたりしていた。


全員が降りるとエレベーターは

また上へと上がっていった。


歩き出した、私たちだったが、

私の前を歩くリヴィアが急に立ち止まった。


思わずぶつかりそうになった私は

リヴィアを見上げた。


そこには私の見たことのない表情をしたリヴィアがいた。


焦り

恐怖

それらが入り混じった複雑な表情をしているリヴィア。


一体何に対して…?


そう思って、彼女の視線の先を辿る。


と、その瞬間に

何かがリヴィアに抱きついた。




「リヴィアー!

久しぶりねぇ、この感触!

師匠を放って何年も会いに来ないなんて、冷たいじゃない!」



それは女の人だった。


師匠

ということは、この人が…?


あの、リヴィアを救ったという

リヴィアの師匠…?


するとリヴィアがその女の人を

引き離して、私に手招きした。