心 ―ハジマリノウタ―




睨みあう2人。


絡み合った視線から、

火花が散りそうだ。


私は、思い切って

話に割って入ることにした。



「あの、リブ…?

私、リブのことをもっと、

知りたい…です。

もっと仲良くなりたい、そう思います。

リヴィアもきっと同じです。

だからそんなに拒否しないで」




敬語を外すことは練習しないと難しそうだ。


しかし、敬称を外すことは

案外簡単にできた。


言った気持ちに嘘はなかった。


こんな言葉だけで、

届くのだろうか?


何も言わないリブに

心臓が鼓動を早めた。


不安、だろうか、

この気持ちは…。


私はリブの返答を待った。




「私は、簡単には人を信じません。

もし本当に親しくしたいのであれば…

行動で示して」




リブは最後の言葉を

躊躇った様子で付け加えた。


私は頷いた。


リヴィアも満足したようで本を返した。


それからは現地に着くまで、

皆眠り込んでしまった。