心 ―ハジマリノウタ―





「もちろん、良いに決まってるだろ!

さ、呼んでみて!」



「リヴィア?」




リヴィアがにっこり笑った。


私も笑い返す。


するとレイがリブの方を向いて

尋ねた。


とっくに汽車は走り出していたが、

リブは席に腰を下ろすなり、

字がびっしり書かれた本を読んでいた。




「なぁリブ!

リブもいいだろ?」




一瞬沈黙が部屋を包んだ。


リブは本から顔を上げた。


リヴィアの視線が鋭くなる。


私は初めて正面から見るリブの顔を

見つめた。




「お好きなように」




そっけないリブの言葉に

レイは私に向かって肩をすくめた。




「アンタ、

ジグに何て言われて、

此処に来たか知らないけど、

そんな風に壁つくられるとねぇ…

こっちも困るんだよ」




リヴィアはそう言って、

リブの手から分厚い本を抜き取った。