私とリヴィアは荷造りを終えると

仮眠を少しとってから、

再び目覚めた。


外は相変わらず暗かったが、

此処では当たり前のことだった。


私たちは準備を始めた。


初めて着る戦闘用の服。


比較的動きやすい生地に、

使い勝手の良いコート。


リオと初めて会った時、

確か彼は黒ずくめで、

今の私と同じような格好だった。


それを思い出して、

私は光沢のある黒いコートを羽織って、

リヴィアと共にリビングへと向かった。


部屋を出る前に、

ロックに整えてもらった髪を

リヴィアが結ってくれた。


長かった黒髪は

今後ろの高い位置で

結ばれていた。


ポニーテイルというらしい。


リヴィアは豊かな金髪を

軽く束ねて、私とは違い

比較的低い位置に

シニョンにしてまとめた。


リビングには人影が少なかった。


まだ早い時間だ。


皆眠っているのだろう。


と、その時、

扉が開いて、誰かの影が滑り込んできた。