レイは緊張した顔で頷いた。
そしてそのまま立ち上がると、
深呼吸して、
深い息を吐いた。
「じゃあ俺は荷造りしに帰るか!
リヴィア、ユア、またな!」
そういって緊張した面持ちのまま
部屋から出て行った。
何故ジグは私を追い出そうとしているのだろう?
何故ジグは、
私をここへ受け入れたのだろう…?
「ユア、大丈夫だからね。
あたし達を信じて」
私は頷いて、
微笑んで見せた。
リヴィアもレイも
私を信じると言ってくれた。
それならば、私は
皆に危険が及ばないよう
強くなって、
疑われないような行動をしよう。
私を信じてくれる人のために。
「よし!
じゃあ、あたし達も荷造りするとしようか」
そして、必ず
リオとメイを、探し出して見せよう。