心 ―ハジマリノウタ―






入ってすぐに

大きな木のテーブルが幾つも置いてあり、

大きな食堂のようになっている。


テーブルの前には、

木に不似合いな折りたたみの

金属の椅子が詰めるように並べてあった。


テーブルの上には

フォークやナイフ、スプーンが並んでいる。

透明で薄いガラス、綺麗に折られた真っ白なナプキン。


その奥には、今度は白いソファが

幾つも並べてあって、

ローテーブルを囲んでいた。


ソファの前にあるテレビは

砂嵐。


ピンクの壁には棚が置いてあり、

中には白い十字架が

数え切れないほど置いてあるのが見えた。


そして、ソファの向こう側にある窓の外は、

ただ暗闇が広がっていた。


老人はソファまで来ると、

そこに腰掛け、

主と私にも同じように勧めた。