心 ―ハジマリノウタ―





「あたしも行く。

文句は無いだろ。

どうせ、あたしは病み上がりなんだし」




皮肉っぽくリヴィアは最後の一言を呟いた。


それは、ロックが何時か

リヴィアに言った言葉。


悩むように再び唸るジグ。


一方で、思う私。


フェイクは、私が独りだから攻撃しなかったのかもしれない。


イレは、私と一緒にいただけで、

リヴィアを邪魔だと言って攻撃した。


私は…

私の存在が、皆を危険に晒すのだろうか。


だとしたら、私は独りでいた方がいいのではないだろうか。


疑われても平気だった。


けれど、周りの人が、

大切な人が、

傷つくのは絶対に嫌だ。


ならば、私は、昔のように

奴隷のままの方が、

マシだったのではないだろうか…。




「ちょっと、待てよ!

俺だって、ユアについていくよ。

止めたって行くからな」




腕を組んでニッと笑ったレイ。


ジグはついに諦めたようにフッと息を吐いた。


リヴィアが私にニヤッと笑って見せて、

私も、微笑み返す。


私がいない方が、

幸せならば…


私は姿を消そう。