意図も分からぬまま頷いた。
が、リヴィアとレイは納得していないようだった。
「ジグ、どういうことだい?」
「そのままの意味だ。
ユアには、南西のアジトへ向かってもらう」
「この間は、許可しなかったのに。
それにユアだけじゃ辿りつけないって
言ったのはジグだろ!」
レイが食い下がると、
ジグは冷たい視線を向けて言う。
「この前とは状況が違うのだ。
リブラーに同行してもらう」
「ジグ、リブはまだ16だ。
未成年だけでの任務は特例じゃない限り
禁止されているはずだよ。
リオの場合は通せても、
ユアの特例許可は危険すぎる」
「ならば、誰か別の者を探そう」
ジグは諦めようとしなかった。
何故、そこまで頑なに
私を退けようとするのか…。
私には見当がついた。
私を疑っているのだ。
私がいなくなれば、このアジトは安全だし、
ドレイ工場からも離す事ができる。
リヴィアが静かに口を開いた。
「ロックと、ドレイ工場を攻める計画を立てていた。
もしアレが新種のドレイなら、
ロックは工場に捉まっている確立が高い。
それなら、今攻めるべきだと思う。
アンタ、さっきそう言ったね。
それなら、別の大人の能力者を
ユアに2人も3人もつけるわけにはいかない。
そうでしょ」
リヴィアの言葉に、
老人は言い返せないようだった。
レイと私は顔を見合わせた。
ドレイ工場を、攻める。
初耳だった。
恐らく、ジグとロックの間だけで話されていた内容なのだろう。

