心 ―ハジマリノウタ―




人がいなくなると、

リヴィアが私を揺さ振るようにして

問い詰めた。




「ユア、それは本当なの?

何もされてない?怪我は?

ソイツは今何処に?」



私はどの質問にも首を振って、

答えた。


もう此処には居ない。


私に触れることができないくらいなのだから、

アジトに危害を加えることはできないだろう。


今、重要なのはそのことではない。


リオとメイ。


2人のことだ。




「もう此処にはいないと思います。

彼は私には触れないようでした。

そんなことよりも、

リオさんが…」



「リオが、どうした、と?」




ジグが口を挟んだ。


レイはソファに座って、

やりとりをじっと見守っている。


私は深呼吸して、

先ほどのやり取りを三人に説明した。