心 ―ハジマリノウタ―






「ジグさん!リヴィアさん!」




私はリビングに入って、

2人の姿を見つけた途端に

まるで詰め寄るように2人に近付いた。


リビングにはたくさんの能力者がいたが、

私は気にしなかった。


後ろからレイが

止める声がするが、

私は歯止めがきかなかった。




「何だ、騒がしい。

レイはいつもの事ながら、

ユアはどうした」




ジグが私を怪訝そうに見上げながら、

尋ねた。


リヴィアも私を同じように見ている。


周りの者も、私に視線を向けているようだった。





「今、治療室の廊下に、

ハートを持つ者が来て、

それで、リオさんが危険だ、と」




ザワザワと騒ぎ出す周囲。


ジグはカッと目を見開くと、

リビングの能力者に部屋を出るように命じた。


能力者たちは、不服そうだったが、

渋々部屋を出て行く。


最後に皆、

私を一瞥して…。