心 ―ハジマリノウタ―





それはレイだった。


全力疾走の私を見て

驚いたように目を丸くしている。




「レ、レイさん、

ジグさんを知りませんか」



「え?ジグ?

ジグならリヴィアとリビングにいたと思うけど…

何かあったの?」




いつもと違う様子の私に、

レイが真剣な目に戻り尋ねる。


私は早口に要点を言うと、

再び駆け出した。




「先ほど、ハートを持つ者が、此処に!

リオさんが危ないんです!!」



「ハートを持つ者…って!?

ちょっと、ユア、それどういうこと?」




私を追って、レイも駆け出したようだった。


私たちは、リビングに向かって

階段を駆け降りた。