心 ―ハジマリノウタ―






「ねぇ、ユアちゃん。

この髪型、どう思う?

誰かを思い出す?」




髪形。


リオ…?


フェイクは、リオを知っている?


何故?

どうして?


私の表情の変化を見ると、

フェイクは眉を下げて儚げに笑った。




「その表情を見る限り、心当たりがあるみたいだね。

妬けるな、

そんな心配そうな顔されると。

かっこよかったからさ、

真似てみたんだけど、どう?

似合う?」




真似た、ということは、

フェイクは、やはりリオを知っているのだ。


しかし、戦闘を繰り返しているうちに、

覚える事だってあるだろう。


現にリヴィアも、

フェイクの顔を認識しているようだった。


ハートを持つ者の独りだ、と。




「フェイクさん、

リオさんの居場所を知りませんか?

それから、メイという少女のことも…」




私が彼に詰め寄ると、

クツクツと彼はおかしそうに笑った。


しかし、やはりその目は

笑っていなかった。