心 ―ハジマリノウタ―




耳を疑う、

とはこのことだろう。




「君は、俺たちを助けようと

戻ってきてくれた。

そして、俺たちを救ってくれた後、

涙を流してくれた」




私は首を振った。


何もいえない。


あの時、涙が溢れたのは、

確かに彼らを想っていたから。


嗚呼、私は知らぬうちに、

人のために行動することができた。


意識なんて、しなくても

人のために行動できる。


リヴィアが私に腹を立てていたのは、

誰かのために、

ということを教えてくれようとしていたからだった。


今、やっと理解できた気がした。




「ユア、本当にありがとう。

君は命の恩人だ。

ありがとう」




そう言って、男たちはにっこり笑った。


私は、その笑顔を

絶対に忘れることは無いだろう。